般゜若 下北沢店 / 特別なカツカレー(1,575円)

カレーファンの間では有名な、タレント・松尾貴史さんプロデュースのお店。前から気になっていてようやくの初来訪。般゜若と書いて「パンニャ」と読む。

http://www.pannya.jp/

 

選んだのは「特別なカツカレー」。値段を見ると、1,575円(税込)。うっ、ちょっと高い…。と正直思ってしまったけど、オススメと書かれていて頼まないわけにはいかない。勇気を出して、「カツカレーください」と注文だ。

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「今までで一番旨いカツカレーに出会ってしまったかもしれない」。それが一口食べたときに頭に浮かんだワンフレーズ。薄くスライスされた豚肉がまとっている衣も薄めで、一見するとハムカツのようである。しかしこのカツが絶品で、一口かみしめた瞬間、肉の深い旨みが拡がってゆくのである。カツカレーに限らず、こんなトンカツいままで食べたことないぞ。

 

メニューにある説明では、「『中勢似』のMr.ドライエイジング加藤の、熟成豚肉を使用した、パンニャの特別なカツカレーです」とある。中勢似とは、熟成肉の専門店で色々な有名店に肉を卸しているらしい。

 

カツのインパクトに気を取られてしまいそうになるが、カレーライス自体もなかなか良い。雑穀米(押し麦ご飯?)のライスにはキャベツのマリネ、千切り(コールスロー風)、トマトのチャツネが乗っている。カレーはサラサラとしたスープ状で、粗くみじん切りされた玉ねぎの優しい甘みと、カルダモンのアクセントが印象的。そして具の中には昆布が入っていた。昆布出汁を使っているのかー。これは作る側としても参考になる。

 

全体としては程よい辛さが拡がる爽やかな味わいで、カツとも非常によく合う。ふつうカツカレーってドロドロしたカレーに脂っこいカツが加わって濃厚なメニューだけど、いままで食べてきたものとは全く違う新しいカツカレーを存分に楽しめた。1,575円という値段はカレーとしては高い価格設定で必ずしもCPが高いとは言えないが、一度はぜひ食べてみてほしい一品だ。

 

ごちそうさまでした!